ご存知ない方が多いと思いますが、将棋の一種に「禽将棋」というゲームがあります。駒の名前がすべて鳥という、バーダーにとってはうれしい将棋です。
下の図のように、盤のマスは7×7。将棋の「王将」に相当するのが「鵬(おおとり)」、「金」や「銀」に相当するのが「鶴」、そのほか「雉」と「鶉」と「鷹」が並び、「歩」に相当するのが「燕」です。
「王将」と同じく「鵬」は全方向に1マス動けます。また「燕」も「歩」の動きと同じく前へ1マスのみ。その他の駒も種類ごとに独自の動きができますが、将棋の動きとは異なります。「鶉」は右と左で動きが違うのも特徴。
成駒もあります。例えば、「燕」が相手の陣地に入ると「隼」(あるいは「雁」)に成り、動き方も変わります。面白いのは「鷹」が相手陣地に入ると「クマタカ」に成ること。
禽将棋は江戸時代の将棋の名人が考案したそうですが、当時からタカの中でもクマタカは別格扱いされていたということですね。
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