台風18号は日本全国に大きな被害をもたらしましたが、密かに台風を待っている人もいます。サーファーと珍鳥派のバーダー。サーファーは大波を、バーダーは台風が運んでくる珍しい鳥を期待しています。
台風通過後のある日、家の近くの巨椋干拓田でシギチを探していたら、オグロシギが1羽入っていました。多分、台風が連れてきたのでしょう。
また、大阪や神戸からやってきたフォトグラファーに聞くと、種類名は伏せますが、私が見たこともない鳥が4種類も入っているとのこと。珍鳥派バーダー(あるいは珍鳥派フォトグラファー)には台風18号は恵みの風だったようです。
その一方、この台風は襲来前に干拓田にいた鳥をどこかへ連れ去ってしまいました。台風が来る1週間ほど前からツルシギが滞在していたのですが、通過後は姿を見せません。
ツルシギを連れていった代わりにオグロシギを置いていったようです。
昨年公開されたバーダーが主人公の映画『ビッグボーイズ』でも、嵐が去った後に鳥を見に行くシーンが描かれていましたが、アメリカでも珍鳥派バーダーの行動は同じようですね。
チョウとかトンボなど昆虫観察が趣味の人にとっても荒天はチャンスなのでしょうか。