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北嵯峨探虫会

 降水確立 80%、しかし降ってはいなかった。担当の Uさんの行事はずっとカメラで同行している。それだけではなく、傍らでお話しを聞けるのがなによりの楽しみだ。
 地下鉄から降りたところで連絡が入った。「今日は中止にしようと思う」。
 嵐山はこんな天候でも賑わっている。遠来の人たちなんだろう。「野々宮へはどう行けばいいんでしょうか」なんて聞かれた。

 大覚寺へはここからバスだ。前の席に Uさん。「おおぅ、ご苦労さま」。
 集合時間にはまだ早い、飲み物を買って大沢の池へ行ってみる。先生は好みのがなく炭酸水、私はジュース。
 ハスが見事である。「右側のとあちらのは種類が違うんだろうか」「うぅんいっしょじゃないでしょうか」「こちらの花は色が濃いだろう」。

 近くへカモがやってくる。「これ、どうなんだろう、マガモじゃないね」「怪しいですね、あちらにはカルガモがいますけど」、おもむろに双眼鏡をのぞかれている。
 中型のトンボが水面近くを飛んでいる。「何だった ?」「良くわかりませんがオオルリボシヤンマのような感じでした」「”オオ”はここらにはいないよ」池を回遊するのはヤンマの特徴だと教わった。
 あっという間に時間が経ち、集合場所へ行ってみた。誰も来なかった。「このごろの会員は賢明だな」。
 そして私たちもまたバスに乗った。阪急嵐山駅でツクツクボウシを聞いた。                                          北嵯峨探虫会 2013年8月24日 曇り後雨

●見聞きした鳥 
カルガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、トビ、ハシボソガラス、ハジブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、スズメ、セグロセキレイ、メジロ、ドバト 16種

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