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越山洋三の色鉛筆 不定期連載・第5回

里の猛禽 サシバ

 桜の頃、東南アジアから飛来し、主に日本で子育てをするサシバ。その営巣環境は、いかにも古き良き日本的な田園の向こうに見える林、いわゆる「里山」です。親鳥は田んぼでカエルやトカゲをつかまえたり、時には山際でひなたぼっこしているマムシさえとっつかまえて、せっせと雛に運びます。
 そんな子育て世代のなわばりに、時折去年生まれのまだ繁殖しない若い鳥がうっかり入ってきたりするのですが、その時の父親の怒り様といったら!目をひんむいて「ピックイーー!!」と雄叫びを挙げ、営巣林から緊急発進して、若鳥を追い上げます。この絵は、そのちょっと恐いお父さんの形相を描いてみました。
      Field Data Research Office 越山 洋三 KOSHIYAMA, Yozo (PhD)

  (画像の無断転載、使用は固くお断りいたします。 Copyright (C) Yozo KOSHIYAMA)

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