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比叡山探鳥会

     トサミズキ Corylopsis spicata Sieb. et Zucc. マンサク科トサミズキ属

 「終日曇り、雨の心配あり」との予報が良いほうに裏切られて幸いだった。八瀬の川原でカワガラスが瞬膜を上下に開閉させながら歩いてる。詳細に見ると幼鳥の斑模様がまだ残っているという。
 山上でも青空が広がっていた。出迎えてくれた地元のカラ類やウグイスが見事に歌ってる。スキー場跡に常連のホオジロ。「つつじケ丘」東の展望台からタカを遠望していた仲間の「ノスリだ」との声。ここからの下り道で、皆がトビを観察しているあいだ、下手ながらルリビタキが囀った。

 府県境を越えた所で、期待していたキバシリが現れた。彼(彼女)は杉の根元の分厚い苔をつついている。中の虫を探しているのだろう。樹幹を駆け上がるときと違って観察しやすい。誰もが楽しみながら、じっくり観察できた。キバシリは浄土院近くの杉にも現れた。しかも 2羽同時にだ ! 神の配慮に感謝したい。
 浄土院を過ぎたところでキツツキのドラミング。その長さからアオゲラと判断したが、その辺りに近づいて、杉の樹上で動く鳥を観察すると、大きさ、胸の斑紋、腹の赤さからオオアカゲラと判明。さて、先ほどのドラミングの主はこの鳥であったか ? それとも、もっと多いアオゲラだったのか ?

 椿堂を過ぎると、ミソサザイの歌が聴こえる。それほど堂々とした声ではないが、完成歌と見る。釈迦堂に近づくと、粗雑な羽音をたてて大きな鳥が飛び立った。その色と大きさからヤマドリと判断する。
 帰り道、木材搬出用ケーブル跡で、上空にカワウの小群を発見。時折出会う光景だが、東西方向には向かわずに上昇していたのは何故だろう ? 午後になって気温が上がり、上昇気流も強くなったので、見晴らし台からのタカの出現わ期待したが、現れたのはツバメだけで、少々残念。
              比叡山探鳥会 (3月24日) T.U wrote

●見聞きした鳥
ヤマドリ、マガモ、キジバト、カワウ、コサギ、トビ、ノスリ、コゲラ、オオアカゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キバシリ、ミソサザイ、カワガラス、ルリビタキ、ジョウビタキ、キセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ウソ、ホオジロ、アオジ 31種

●咲いていた花
トサミズキ、アセビ、ミツマタ、サクラ類、紅梅、ユキヤナギ、ダンコウバイ、キブシ

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