集合場所に隣接する大覚寺唐門前の庭で、ビンズイ1羽が地べたをちょこちょこ動きまわって、いきなりわれわれを釘づけにした。大覚寺のこの庭や北嵯峨探鳥会では、ビンズイの出現は珍しい。10年近く前この庭で何度か出会ったトラツグミを、いつ頃からか見なくなった。以降、この時期の興味はトラツグミとの再会であったが、予期せぬビンズイとの出会いである。
大沢池、水面がキラキラと光って、カイツブリがしきりに鳴き、オオバン1羽が岩の上で羽繕いしていた。庭園出口近くの林床で、ルリビタキ♀とシメが姿を見せた。
北嵯峨の小道、上空をチョウゲンボウがひらひらと飛び、ホバリングを見せた。後宇多天皇陵の池でカワセミが出現し、ゴイサギ(幼)が樹上でこちらを凝視していた。この池が大幅に改修された後、かってのオシドリどころか、キセキレイなど小鳥たちもここ数年姿を見せなかった。ようやくカワセミやゴイサギが戻ったようである。
冬枯れの田園では、畑の畦にホオジロがあちこちで出現し、カワラヒワの群れ50数羽が飛び舞った。広沢池は水が戻ってコガモ20数羽、ケリ10数羽入っていたが、クイナ、ヒクイナとは今回も出会えなかった。 北嵯峨探鳥会 2月21日 K.O wrote
●見聞きした鳥
オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、カイツブリ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、コサギ、オオバン、ケリ、イカルチドリ、ミサゴ、トビ、カワセミ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、シメ、イカル、ホオジロ、カシラダカ 44種
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