初めて実物を見て度肝を抜かれた鳥がいくつかあります。その一つがサンコウチョウ。
事前に図鑑で知ってはいたものの、目とクチバシがコバルトブルーの鳥が異様に長い尾羽をヒラヒラさせながら飛んでいる姿を見た時は、「日本にこんな鳥がいるのか!」と衝撃を受けました。
先日、その鳥に久しぶりに出会えました。木の葉で少し隠れていますが、さえずりもお聴きください。
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この声が「月日星ホイホイホイ」と聞こえるので「三光鳥」。和名もなかなかですが、Paradise Flycatcherという英名も魅力的です。
このサンコウチョウが、あるサッカーチームのシンボルマークになっています。サッカー王国・静岡県のジュビロ磐田。しかも、ご丁寧に鳴き声の月と日と星も描かれています。採用の理由は、静岡県の県鳥がサンコウチョウだから。
調べてみると、鳥をマークやキャラクターに採用しているサッカーチームがけっこうあります。
北から、コンサドーレ札幌(シマフクロウ)、ベガルタ仙台(イヌワシ)、アルビレックス新潟(ハクチョウ)、東京ベルディ(コンドル)、横浜マリノス(カモメ)、ファジアーノ岡山(キジ)、サガン鳥栖(カササギ)など。実在の鳥ではないですが、我が京都サンガも鳳凰と不死鳥をマークやキャラクターに使っています。
そもそも日本サッカー協会のシンボルマークが3本足のカラス。80年ほど前に制定されたそうですが、その由来はよく分からないそうです。
3本足のヤタガラスは熊野那智大社のシンボルで、日本のサッカーの生みの親である中村寛之助が熊野地方出身だからという説や、平安時代の蹴鞠の名人・藤原成通が技の奉納に訪れたからという説もあるようです。
サッカーと鳥、意外にも深いつながりがあります。中でも、鳴き声まで描かれているジュビロ磐田のサンコウチョウは、バーダーの好感度が最も高いのではないでしょうか。
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