京都御苑宗像神社のクスノキは「アオバズクの繁殖する森」として「京都の自然二百選」に選ばれており、少なくとも20年以上前から毎年アオバズクの繁殖が記録されているが、今年は何らかの原因で繁殖に至らなかったようで、観察会当日には営巣木付近にその姿を発見できなかった。
やむを得ず、「母と子の森」の巣箱を利用しているつがいを観察することとし、開会後、約20名の参加者とともにそちらへ移動した。ここでは、巣箱付近で見張りしている(たぶん)雄と、巣箱の入口に止まっている(たぶん)雌の姿をじっくり観察することができた。
かなり薄暗くなったころ、親鳥が羽づくろいを始めるなど、動きが次第に活発になり、やがてふわっと飛んで枝を離れた。すぐに餌(セミ?)を掴んで戻ってきたと思うと、枝に止まって翅をむしり取り、巣箱に入った。ひなに給餌しているのであろう。このようなしぐさが繰り返し観察された。
そうこうするうちに宵闇が迫り、アオバズクの姿もシルエットでしか見えなくなった。「鳥合わせ」をしてアオバズク以外の出現鳥も確かめ、解散した。
御所アオバズク観察会(7月21日) Σ
●見聞きした鳥
キジバト、アオバズク、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 12種
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