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時代おくれの鳥

関西では今年は冬鳥が少なく、京都御苑でも例年なら探すまでもなく見られるビンズイが、歩き回らないと見られませんでした。下の動画も@京都御苑ですが、2回目の訪問(2月)でようやく撮れました。

    

このビンズイによく似た鳥にタヒバリがいます。初心者には識別できないほどそっくり。しかも、京都御苑のビンズイはいればすぐに目につきますが、タヒバリは冬の田園風景に溶け込んでいて目立ちません。
また、タヒバリの別名はツチヒバリ、クサヒバリのほかタスズメ、タホオジロなど、いずれも他の鳥に例えた名前です。姿も目立たないし、名前も借り物の地味~な鳥です。

    

タヒバリを見ていると、『時代おくれ』という歌を思い出します。河島英五の歌ですが、作詞は阿久悠。
「♪目立たぬように、はしゃがぬように~」とか「♪似合わぬことは、無理をせず~」とか「♪飾った世界に流されず~」という歌詞がタヒバリにはぴったり。「♪時代おくれの鳥になりたい~」と歌っているようです。
私も若い頃は「地味な人生は送りたくない」と思っていましたが、いつの頃からか「目立たぬように、地味に生きよう」と思うようになりました(笑)。もう北へ帰ったでしょうが、何だかタヒバリに親近感が湧いてきました。

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