4月7日、夏鳥が渡来するタイミングで「鳥の声を聴く」室内例会を開催しました。前半はヒレンジャクの声を皮切りに、Uさんの京都や信州、北海道での録音を聞かせていただきました。中でもオオルリの♀の声、ノビタキ、アオジのさえずりは身近な鳥であっても、あまり聞きなれない声ですね。特に北海道で採録された、センニュウ類、ムシクイ類やノゴマやシマアオジのさえずりを聞くことができました。
また、北海道ではセンダイムシクイのさえずりの最後のフレーズ「グィー」がないという話や、シマセンニュウがさえずりにアマツバメの声まねを交えること、キビタキがクマゲラのまねをすることなど興味深い話をしていただきました。更に40年前の北海道での録音も聞かせていただき、録音した場所は今ではすっかり変わってしまっていると話されました。
後半は、Sさんの京都周辺で採録された鳥の声を聞かせていただきました。まず比良山系でのマミジロ、クロジのさえずりから、杜鵑類4種、コマドリ、トラツグミなど。八丁平は、下草の笹がシカの食害でなくなり、以前とは様変わりしているそうです。また、大文字山での早朝の採録、京都御苑でのシロハラ、マミチャジナイのさえずりの録音など、身近なところでもできるのですね。更にキツツキ類のドラミングの音の違いを録音で示していただきました。また、最近の録音機材についてや、録音をする際のこつを話していただきました。
最後に、Uさんが北海道旭川で採録された、チゴハヤブサの声を聞いて質問タイムになりました。参加者からいろいろな質問が出され、1時間ほど延長して終了しました。
室内例会「鳥の声を聴く」4月7日(J)
●今日聞いた鳥の声または音
ツミ、オオタカ、チゴハヤブサ、オオジシギ、アオバト、ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、アカショウビン、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、キセキレイ、ヒレンジャク、ミソサザイ、コマドリ、ノゴマ、コルリ、ルリビタキ、ノビタキ、トラツグミ、マミジロ、クロツグミ、アカハラ、シロハラ、マミチャジナイ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、マキノセンニュウ、コヨシキリ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キクイタダキ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、サンコウチョウ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シマアオジ、アオジ、クロジ、オオジュリン、マヒワ、イスカ、ベニマシコ、ウソ、イカル、ニュウナイスズメ 55種
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