朝9時、京都御苑の空は今にも泣き出しそうだが、暖かいのが救い。集合場所の乾御門から、いつものコースを近衛邸跡へと進む。霧雨が降り始めたが、すぐに止んだ。近衛邸跡の池では、このところカワセミの姿を見ていない。
アセビ
「冬鳥のいない冬」は相変わらずで、例年の3月ならどこの芝生でも餌をあさる姿が見られるシロハラやツグミがいない。さびしい探鳥会になりそうな予感を吹き飛ばすように、アオバト20余羽が祐ノ井のイチョウに止まって力づけてくれた。計50羽を超えるアトリも、あちこちで出現した。一安心。
「母と子の森」のバードバスで水浴びに来る鳥を待つが、なぜか1羽もやってこない。あきらめて迎賓館沿いに南下する。シロハラやジョウビタキの雌が姿を見せてくれた。アセビやフッキソウの花が春を告げている。
フッキソウ
大宮御所の西側を進む。右手に凝華洞跡の大イチョウが見えてくる。苑内最大のイチョウである。おや?梢に何か止まっているぞ! スコープで見るとなんとシメではないか。京都御苑では例年なら普通の冬鳥だが、今冬は初認である。その少し後には芝生で採餌するカシラダカやビンズイも見つかって、ようやく例年の探鳥会に近くなった。
マガモが1羽だけ残っていた九条池付近で鳥合わせ(出現鳥の確認)の後、解散した。 京都御苑探鳥会3月18日 (Σ)
●見聞きした鳥
アオサギ、マガモ、トビ、キジバト、アオバト、コゲラ、ビンズイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 26種
次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック
Unknown
昨秋は山の木の実が大豊作だったというのが大方の意見だと思いますが、週1~2回のペースで山歩きしている私も同感です。「凶作だった」という見方は初めてで、その根拠が知りたいものです。