メニュー 閉じる

越山洋三の色鉛筆 連載・第3回

 春夏秋冬、四季のある日本には季節ごとに美しい風景が数々ありますが、枯れ芦原もそのひとつではないでしょうか。今回はそんな景色に似合うオオジュリンの第1回冬羽を描いてみました。体型が筒状なのが特徴で、初めて見た時には「これがホオジロと同じ属なの?」と、パッと見の印象の違いに驚きました。その細身を生かし、びっちり茂った芦の茎を登ったり下りたりしながら、嘴で茎の皮を器用に剥いて潜んでいる虫を食べて暮らしています。もし茎の上の方の明るいところに出て来た時には、顔や翼の色合いをよく観察してみて下さい。黒や焦げ茶や灰色、橙、純白、生成りに黄土色。さまざまな色が複雑に配色された、鮮やかではないけれど実に美しい鳥だということがわかると思います。

   (画像の無断転載、使用は固くお断りいたします。 Copylight (C) Yozo KOSHIYAMA)

               次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

カテゴリーの最近の記事