この探鳥会は”小雨決行”としている。何年も観察会の担当をしているが、前日雨の予報がでていたのに全く降らなかったり、朝の豪雨が嘘のような晴天の一日で終わったり、降水確率も実際は雪であったということもある、天気一つを取り上げても今までいろいろな事があった。けっこう遠方から来られる方もあるので参加者が「雨でも歩いてみる」と希望されれば予定コースを案内する事にしている。よほど危険が予想されるような場所では論外の話しではあるのだが。とにかく事実上「中止」したことはほとんどない。
当日は “小雨決行” を絵に描いたような一日であった。もちろんみなさん降水確率を調べた上で来られてるわけで、鳥を見るためなら少々の雨などものともしない覚悟なんだろう。
私はどんな場合でもフィールドへでれば必ず新しい発見があると思っている。この日も歩き出すとチッ、チッ、チッとホオジロ類の地鳴きが聴こえはじめた。誰かが「一声やね」と言った、なるほどそしたらホオジロではない、アオジにすれば軽い。「上がった」「冠があったような」「カシラダカや」。というわけでみんなで初認した。
10月の比叡山探鳥会のキャプションは”鳥を見ながら「この木なんの木?」”である。それを目指して来られた方もあった。植物に詳しいもうひとりの担当者T氏は膝を痛めていてお休み。私自身も彼の話しを聞くのを楽しみにしていたのに残念なことである。だからと言って半端な知識の披露はできない。またそんな曖昧な話しは聞く方も面白くもなんともないだろう。植物の解説ができるのはやはりそれが大好きでいつも調べている人の特権だろう。
比叡山探鳥会 10月30日
●見聞きした鳥
マガモ、カルガモ、キジバト、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、アトリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 21種
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