先日、京田辺方面へ鳥見に出かけた帰り、道路沿いの田んぼから「ギョギョシ、ギョギョシ」という声が聞こえてきました。バイクを停めてその方角をみると、ガマの穂が並び、ハスの花が咲いている湿地から4~5個体の声がします。
ガマとハスの湿地
カメラを持ち込むと、1羽が湿地の上の電線に止まって鳴き始めました。ヨシの茎に止まって囀るオオヨシキリのイメージしかないので、珍しい光景だなと思ってビデオに収めました。
私が見ていた限りでは、電線に止まって囀るは1個体で、あとの3~4羽はガマとハスの茂みの中で鳴いていました。
オオヨシキリには強い個体ほど上の位置で鳴くという序列があり、普通はヨシの穂で位置が決まるものの、電線などより高いものがあればそこが有利なソングポストになるのではないか、と推測しました。
もう一つ気づいたことがあります。以前ヨシ原で撮影したオオヨシキリは鳴く前に胸や頭の毛を逆立てて、自分を大きく見せているようでしたが、この電線のオオイシキリは逆立てずに鳴いています。一旦優位に立った個体は虚勢を張る必要がない、ということでしょうか。
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