京都御苑の南西部に位置する宗像神社の森は「アオバズクが営巣する森」として、平成4年に選ばれた「京都の自然200選」の一つに選ばれている。アオバズクは、神社境内の大クスノキの樹洞にここ20年以上続けて営巣し、毎年3~4羽のヒナを巣立たせている。ここ数年、ヒナは7月24日までに巣立っていたが、今年は少し遅れていて、巣立ったひなは未だいなかった。
午後6時集合の観察会は参加者約45名と盛況で、巣の近くの枝で見張っているつがいの姿を双眼鏡やスコープで観察しながら、暗くなるのを待つ。
7時前になると、親鳥はそれまで閉じていた眼をパッチリあけて、首や体を動かし始めた。準備運動をしているように見える。姿がシルエットに変わるころ、その黒い影がフワッと飛んだ。フクロウ類の特徴として、飛んでも羽音が全くしない。
やがて戻ってきた親鳥は、巣穴にいるひなに餌の虫(セミ?)を与えたようだが、暗い中、一瞬のことでよくわからない。私は耳が遠くて聞けなかったが、「チリリ、チリリ」というひなの声を聞いた方もあった。
真っ暗になった7時半過ぎに、観察会を終了、解散した。
御所アオバズク観察会7月24日 (Σ)
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