京都市内では、今頃になると繁殖中のカラスの有害捕獲が始まる。緑の指導員をしていていちばん憂鬱な時期でもある。420羽、70羽と、容赦なく京都市から大量の捕獲数が知らされる。
焼却処分と知らされていたが、被害実態調査という名目で現場に立ち会ったところ、何と、担当者が送電線の上から持ち降りてきたゴミ袋の中には生きたままのカラスの幼鳥が入っていたのだった。カラスがゴミ扱いで処分されていること知ってしまった私の憤りは半端ではなかった。
【疑問】
・カラスがせっせと巣材を運び、やがて卵を産む、そして抱卵が始まり、やがて巣立つ。
・送電線の巡回を繰り返しているという関電さんは、なぜ、その間に見つけて巣を撤去することをしないのだろう?。
巣から雛が頭を出し、カラス夫婦のかいがいしい子育てが始めるまで何も待つことは無いだろうに・・
・巣作り→1ヶ月くらいかかる?
・卵からヒナが孵る→20日間
・孵ってから巣立ちまで→30日間
ヒナが撤去された後はそのまま放置、カラス夫婦はそこが余程気にいっていたのか、その場を飛び去ろうとはしなかった。それどころか新たな巣材を運ぼうとしているようにさえ思えた。
【京都市を通じて関電さんに申し入れを行いました】
・巣の撤去はできる限りヒナが生まれるまでに実施して欲しい。
・巣を撤去した後、再度営巣ができないような防除対策の徹底を!を
2011年4月19日、京都市の担当者と現地調査に同行したところ、新たな送電線対策として添付の様なグッズが設置されていた。聞いたところ関西電力(株)では100ケ所の送電線の内37ヶ所の対策が完了したとのこと。全ての対策が完了する日もそう遠くは無いだろう。
K.N wrote
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