いつも見慣れた身近な川、実は生物の宝庫である。昆虫、哺乳類、植物、そして鳥たち、いかに多くのいきものがこの流れを頼って生活しているのか、実感できる展示でした。
橋の上からじっと川面を見つめている人がある。大きな魚が群れていたり、美しい緑色の長い藻が流れに身を任せている。河畔では四季折々の野草が花をつける。大きな樹の落とす影で上流を眺めると涼やかな川風の向こうに連なる山々。大地に降り注ぐ雨を集めてこの巨大な淀川ができている。ふっとそんな事が思い浮かびました。
水辺の石で甲羅干しをしてるカメ、詳しく観察してみると頭の横に赤い色の部分があったりする。日本のカメではありません。アカミミガメ。夜店で釣った覚えのあるミドリガメ、あれなんです。もう既に日本の河を席巻しています。子供の飼っていたカメがいつの間にか居なくなったり、そんな事が溜まりにたまって在来のカメたちを追い出してしまった。って事でしょうか。
市内の池にいたというワニガメも展示してありました。大きくて顔は恐竜でした。淀川本流でカミツキガメが捕獲された事があったような話しも聞きました。怖いです。これら外国の生物たちがどんどん増えてきているようです。
淀川の歴史の変遷がジオラマになっていたり、古い地図が貼ってあったり、楽しめました。それにまたこの特別展の解説書が出色です。淀川の総てが網羅されています。と言ったらいい過ぎかも知れませんが…。
第 41回特別展「淀川大図鑑(クリック)」
大阪市立自然史博物館 ネイチャーホール (花と緑と自然の情報センター2F)
休館日 毎週月曜日(9/20(月祝)は開館)
観覧料 大人500円 / 高校生・大学生 300円 / 中学生以下 無料
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
常設展や植物園も見られるセット券がお得です。
大人700円 / 高校生・大学生400円
*障害者手帳などをお持ちの方、大阪市内在住の65歳以上の方(要証明)は無料
*博物館本館・長居植物園への入場は、別途料金が必要です(セット券を除く)
アクセス 地下鉄御堂筋線「長居」3号出口→東へ約800m
JR阪和線「長居」→東へ約1km
大阪市立自然史博物館 06-6697-6221〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
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