15日の北嵯峨探鳥会では北上中と思われるアカハラと、完全に夏羽と化したノビタキを見た。17日の梅谷川ではオオルリ、キビタキなどが観察されたという。夏鳥への期待を胸に出発。
芽吹き始めたムクノキの木立を縫って進むと、今年も、シャガとオドリコソウの群落がみごとに花を咲かせている。近衛池の周辺では、アオジが餌を拾いながら歩き、近くの樹上で別のアオジが囀っている。カワセミが姿をみせずに鳴いた。ヤマガラの囀りも頻りである。でも、毎春聴くエゾムシクイが歌ってくれない。未着なのか、それとも茂みに潜んでいるのだろうか ?

宮内庁宿舎南側の樹林から石薬師門にかけての林や草むらには、鳥には悪いが、ツグミ類、カラ類、メジロ、コゲラなど並の鳥たちだけ。この状況は「母と子の森」に入っても変わらない。例年なら、この辺りでは、オオルリ、キビタキ、コサメビタキなど夏鳥に遭遇するのが常なのだが ! 一重・八重のヤマブキが満開の「コオロギの里」の散策路を経て、迎賓館の南に回る。と。センダイムシクイの歌を聴いたような気がした。だが、これは、期待が叶えられない焦りからの空耳だったようだ。

ムラサキサギゴケ Mazus miquelii ゴマノハグサ科 サギゴケ属
あまりの “鳥不作” のせいから (?)、近くの植物に注目する。皆さん、次々に、カキドウシ、オニタビラコ、キランソウ、ニョイスミレ、ハルジョオン、ヤブニンジンなどの花を見つけてきた。ドウダンツツジ、モクレンも。あらためて地面に目をやると、シロハラ、ツグミがしきりに餌を漁っている。”スィー” と、ビンズイが鳴きながら飛んだ。どこかで、シロハラが “ピョロン・ピョロン” と囀った。夜明けの第一声に続く、朝食後の第二声らしい。
仙洞御所入口から西に延びる、広い砂利道に出たところで、ルリビタキが明るく囀った。二声、三声と続く。比較的近くの樅(もみ)の樹上からであろうか。ツバメ以外の夏鳥に、まったく出会えなかった本日の最大の収穫であった、と勝手に決めておく。解散地の九条池へ、かなり気落ちした気分で向かう。
京都御苑早朝探鳥会 4月18日 T.U wrote

カキドオシ Glechoma hederacea var. grandis シソ科 カキドオシ属
●見聞きした鳥
カワウ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、トビ、オオタカ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、ルリビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 29種
●その他の開花植物
ヤエムグラ、キンポウゲ、ショカッサイ、カンサイタンポポ、フッキソウ、ツバキ、カリン、タカオモミジ、コバノミツバツツジ、ウグイスカズラ、カイドウ

キランソウ Ajuga decumbens シソ科キランソウ属
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