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京都御苑探鳥会

 今年初めての京都御苑探鳥会は、奇しくも15年前に阪神大震災が起こった1月17日に開催された。午後には都道府県対抗女子駅伝の選手も御苑の横を走る。寒さはまだ厳しいが快晴の御苑乾(いぬい)御門に参集したバードウォッチャーは36人、今日はどんな鳥に出会えるだろうか。

 集合場所で高木の梢に止まるカワラヒワとビンズイを観察した後、児童公園から近衛邸跡へと進む。冬鳥のシロハラやツグミが、12月の探鳥会時点よりもだいぶ増えている。近衛邸跡の池では、カワセミを見た人もいた。
 エナガやカラ類、メジロの群れを見ていると、頭上に愛想のよいコゲラが出現し、幹をつつく姿をたっぷりと見せてくれた。
 あちこちにクロガネモチやタラヨウの樹が真赤な実を鈴なりに付けているが、鳥たちには人気がないようで、食べられた形跡がない。ムクノキの実などはとうの昔に食いつくされているのに…。

     シメ (英名: Hawfinch) Coccothraustes Coccothraustes スズメ目アトリ科
       亜種: シベリアシメC. c. coccothraustes

 「母と子の森」の広い芝生には、百羽ほどのイカルと、十数羽のシメが地上で餌を探していた。参加の皆さんは、ここでしばらく釘づけに。次いで水場に移動して待っていると、アトリ数羽が水浴びにやって来た。
 和風迎賓館の西側から南側へと進む。アオジやモズ、それにセキレイ類が出現鳥に加わった。ウグイスも生垣の茂みの中を動き回る。しかし、御苑の冬鳥の代表格であるビンズイが例年に比べて極端に少ない。原因不明だけに、この現象は気になる。
 九条池に着いてそろそろ「鳥合せ」を、と思ったときにアオバト雌2羽が出現、正面から光を浴びて緑色が鮮やかに映える。ラッキー!
 今日の出現鳥は29種であった。                                   京都御苑探鳥会(1月17日) Σ

●見聞きした鳥
アオサギ、マガモ、トビ、キジバト、アオバト、カワセミ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 29種

                次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

                  タラヨウ Ilex latifolia モチノキ科

桂川がきれいになると、魚も喜ぶ、鳥も喜ぶ、人も喜ぶ。
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