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宇多野の天皇陵巡り探鳥会

                         文徳天皇陵

 この一風変わった探鳥会は、25名の参加者を得たが、おこがましくも、密かに日本史に関心をもつ一般の人たちも動員しようという意図も込めていた。確かに、初めての参加者が数名あったものの、この意味では空振りに近かったようだ。
 二日後には寒波到来という予報を控えた、陽気のいい日で、メジロがあちこちで姿を見せ、柔らかに囁き、鋭く叫び、時に完成度のかなり高い歌も披露したのには驚いた。庭の広い住宅地や、育樹園地域を通ったせいもあるようだ。
 天皇陵では、その立地条件からシロハラが棲みついていて、彼らの平穏を乱した我々に、ペッ・ペッ・ペッと激しい警戒声で応えて、驚かせた(下手な擬声語で失礼! )。選んだコースが、のどかな住宅地や天皇陵のような無人の郊外地であったためか、ジョウビタキとルリビタキの両方を見聞できた。両者とも、しばしば混じえる囀りは漏らさなかったものの、その微妙に異なる地鳴きを披露してくれた。多くの方が、その違いを実感してくれたと思う。

   ルリビタキ(英名:Siberian Bluechat) Tarsiger cyanurus スズメ目 ヒタキ科 ツグミ亜科

 最後の訪問先、文徳天皇陵での鳥状況を述べてみる。御陵下の門徳池にコガモとオカヨシガモの小群が遊弋中(ゆうよくちゅう)。人間の群れを警戒して向こう岸に寄る。ハゼノキの房状の実にルリビタキ。成熟した雄の背中が美しい。初めて見た人の歓声が響く。御陵南東の住宅街の上をオオタカが悠々と旋回。結びは、突如現れたミサゴ。3回ほど羽ばたいて、北から南へ滑空。                                 宇多野の天皇陵巡り探鳥会(1月11日) T.U wrote

               配布された資料(クリックで大きくなります)

●見聞きした鳥
コサギ、コガモ、オカヨシガモ、ミサゴ、オオタカ、キジバト、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス 25種

●目立った木の実
ソヨゴ、カナメモチ、マンリョウ、クチナシ、ハゼ、リョウブ、センダン

                次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

             クチナシ(果実) Gardenia jasminoides アカネ科

桂川がきれいになると、魚も喜ぶ、鳥も喜ぶ、人も喜ぶ。
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                  集合地の京福電鉄「宇多野」駅前

            ユズリハ Daphniphyllum macropodum ユズリハ科

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