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桂川探鳥会

                  コガモ(英名:Teal )Anas crecca
 天気予報の晴れが曇りになったが、鳥には大して影響はあるまい。参加者名簿の記入第一号は、静岡県富士宮市からの遠来客であった。いくらか華やいだ気分になれる。出発前、遥か上流域で、船でも通ったせいかトビ、サギ、ユリカモメの群れが舞い上がった。

         ネムノキ Albizia julibrissin Durazz. マメ科   

 行きがけに檪宗谷神社に寄ってみる。山の小鳥類に期待しのだが、飛び出したのはキセキレイだけだった。渡月橋下流域には、いつも通りカモの群れがたむろしていたのだが、オナガガモが見当たらない。どうしたことだろう ?
 下流に向かい、灌木と草々が鬱蒼と茂った河川敷に踏み入る。木々にはカワラヒワの群れ、時折モズとツグミの声。草むらからはウグイスとアオジの囁きが聴こえる。覗いた水面には、珍しいことにホシハジロが浮かんでいる。と、単声のベニマシコの地鳴き。識別しにくい声のひとつだが、慧眼の持ち主が雄の姿を発見。でも観察できたのは、この一人だけとは寂しい。

          (写真をクリックすると大きくなります)

 数羽のカワウが佇む中州上流域を尻目に、松尾橋上流の井堰に向かう。でも、あたりは随分と静かである。堰上流の静水面には、常連のカモもカワウもいないではないか ! 何と、ここには飾りつきの太いロープが張ってある。美観上、嵐山周辺では張れない腹いせに、漁協がやった蛮行だろうか ? 狙いのカワウだけではなく、カモまで追い払ってしまったのだ。堰下流でカワセミが鳴き、姿も見せる。どうやら 2羽いたようだ。

       センダン Melia azedarach var. subtripinnata センダン科

 松尾橋下流に出て、近い対岸からオオジュリンの声、探してくれた参加者のひとりが姿を見つけてくれた。さらに下るとヒドリガモ、マガモ、カルガモの群の中にカワアイサを発見。これで 4年続きの来訪だろうか ? でも、5羽すべてが雌であろうとは ! 対岸沿いにバンも現れた。いつもながらの珍妙な泳ぎ姿が面白い。
 さて、案内予定では上野橋まで下ることになっていたが、今回は、ここまでで終了とする。上野橋まで行くと、帰りの交通が不便であることと、終了予定時間が来てしまったのである。                            桂川探鳥会 (12月13日) T.U wrote

          アキニレ Ulmus parvifolia Jacq.ニレ科

●見聞きした鳥
カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、カワアイサ、トビ、バン、イソシギ、ユリカモメ、キジバト、カワセミ、コゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 39種

                次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

        スズメ(英名: Tree Sparrow) Passer montanus ハタオリドリ科

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