支部会員の M. U さんからお借りしたサギ類の頭骨です。ラベルでも解りますが上からアオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ。さすがアオサギは大きいですね、しかし下の三種類は野外で観察してる感じよりはさほど差がないようにみえます。
●アオサギ (英名 : Grey Heron) Ardea cinerea
コウノトリ目 サギ科 アオサギ亜科
大きさ: L93 W160
●ダイサギ (英名: Large Egret) Egretta alba
コウノトリ目 サギ科 アオサギ亜科
大きさ: L89 W140
●チュウサギ (英名: Intermediate Egret) Egretta intermedia
コウノトリ目 サギ科 アオサギ亜科
大きさ: L68 W115
●コサギ (英名: Little Egret) Egretta garzetta
コウノトリ目 サギ科 アオサギ亜科
大きさ: L61 W98
つぎの写真(クリックすると大きくなります)は上からゴイサギ、そしてササゴイ、外見からはおなじような骨格やないかと思ってましたがなんだか随分違います。
分類表をみてみるとササゴイはアオサギ亜科となっていて小さなところで種類が違うことが解ります。
●ゴイサギ (英名: Night Heron) Nycticorax nycticorax
コウノトリ目 サギ科 ゴイサギ亜科
大きさ: L58 W108
●ササゴイ(英名: Green-backed Heron) Butorides striatus
コウノトリ目 サギ科 アオサギ亜科
大きさ: L52 W76
ちょうど明日から大阪自然史博物館で動物のホネの標本がいろいろ展示されます。くわしくは「ホネホネたんけん隊」をクリックして下さい。
✳この記事について大阪自然史博物館動物研究室 和田岳学芸員からコメントをいただきました。筆者からのメイルに対する返信文です。(転載について許諾をいただいています)
> 収集家からお借りしたサギ類の頭骨を並べてみました。
> http://green.ap.teacup.com/applet/wbsjkyoto/20090703/archive
拝見しました。ダイサギの頭骨が小さすぎるように思います。
チュウサギか何かの間違いではないのでしょうか? 下のチュウサギにすっごい似てる。
ゴイサギとササゴイのホネは、「ササゴイの方は、下顎骨がなく、方骨などがとれているので、小さくなっています。
ササゴイの頭骨の残っている部分だけをみても、確かに随分違ってますね。さすがは別属。頭骨見れば識別は簡単かも。
問題のダイサギとされる頭骨について、他の研究者からはチュウダイサギではないかと言うご意見もいただいています。
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