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桂川生態調査(三川合流)

 さて誰の足あとだろう、どうも水かきの形なんでやはりカモなんでしょうね、
 京滋バイパスの蔭で年中湿ってるとろでイシクラゲの中に妙なものを見つけた、専門家に聞くとヒョウタンゴケの「さく(胞子嚢)」、そんなに珍しいものでもないようだ。

  ヒョウタンゴケ Machaerina rubiginosa Hedw ヒョウタンゴケ科 蘚類
       (総ての写真はクリックすると大きくなります)

 調査のコースを紹介してみよう、宇治川にかかる御幸橋を渡ったところ、桂川左岸沿いの自転車道をまず上流へ向かう、巨大な京滋バイパスの下を抜けたところから堤防へ上がる、そこにいたのが季節外れのトノサマバッタ、と思ったけど確かめるとツチイナゴという唯一越冬するバッタらしい。クズの葉を好んで食べる。

   ツチイナゴ Patanga japonica バッタ目 イナゴ科 ツチイナゴ亜科

 こんどは桂川を右にみながら下流方向へ、オオヨシキリ、ホオジロ、ウグイス、セッカ、道端の植物のほとんどが外来種だけど今をさかりと咲き誇っているノアザミが美しい。

       ノアザミ Cirsium japonicum キク科 
       アザミの種類で春に花がみられるのはこれだけです。

 堤防は淀川の起点あたりで終わっていてそのあたりからいわゆる高水敷を歩くことになる。まだ切られずに残っている木々は私たちに涼しい蔭の恵みを、そして半日陰で生きられるオドリコソウを育ててくれている。

     オドリコソウ Lamium album var. barbatum シソ科 
          白花だけではなく淡紅紫色のもある

 水面が近くなって中州にはコチドリ、イカルチドリ、帰らない種類のカモが少しいた。このあたりにはあまりいないムクドリやスズメをよく見かけた、彼らは子育ての真っ最中、みんな餌を銜えていて森と巣を忙しく行き来している。キジがよく鳴く。ツグミがまだ数羽残っていた。

      ハナウド Heracleum nipponicum セリ科 多年草

 森が深くなるとカラ類、ヒヨドリ、コゲラなどが目立ちはじめる、センダイムシクイ、コサメビタキ、メジロ。総ての鳥たちが囀っていると言っても過言ではないと思う。繁殖期の鳥たちは美しく声高らかに歌う。

         桂川生態調査 三川合流部 (5月6日)

●見聞きした鳥
カワウ、アマサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、ミサゴ、トビ、キジ、コジュケイ、コチドリ、イカルチドリ、ケリ、イソシギ、キジバト、ツツドリ、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ウグイス、オオヨシキリ、センダイムシクイ、コサメビタキ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ。ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 40種 (283個体)

         次の観察会は「探鳥会ガイド」をクリック

     クサノオ Chelidonium majusvar.asiaticum ケシ科 有毒

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