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大覚寺探虫会

 ジリ・ジリと鳴くアブラゼミ、チッ・チッと歌うチッチゼミ、それにツクツクボウシの声を耳にしながら庭園に入ると、園内解放は午後5時までとなっている。あと30分足らずだ。こりゃ大変と気が焦る。それでも何種かのトンボ類、バッタ類、コオロギ類に出会い、声も楽しんだ。期待していたツツドリを目撃できたのは、限られた人だけ。庭園東北部と東側の出入り口は閉鎖されていて、ここから抜け出せるのは西北門だけ。
 観察場所を庭園外に移す。民家や田畑を縫う道沿いで、カネタタキやモリオカメコオロギなどコオロギ類を次々に聞くが、キリギリス類は辛うじてヤブキリを聞いただけ。鳥ではツバメ類、高鳴きを始めたモズにであう。時刻が少し経った薄暮の中、鳴きながら群飛する100羽近いコシアカツバメにも会った。圧巻と感じたのは小生だけだっただろうか? 畑にはナタマメやエビスグサなど、変った栽培植物もあって、見る者を楽しませてくれた。まだ暑いけれど、秋は確実にやって来ている。
 大覚寺とその周辺は、平安時代以来、”虫を愛でる”遊びの発祥の地であるが、大沢池周辺への立ち入りがかくも厳しく制限されるとなると、今後探虫会を催すのが難しくなりそうである。T.U wrote

 (写真は会員のK.Aさんからご提供いただきました。解説もお書きいただいています)

 スタート直後の大沢池。やはり鳥が気になります。カルガモが泳いでいました。大沢池の北側は有名ロケ地点で、映画やドラマの収録や音響効果で虫の声が入っている事が多いが、時代や場所の考証がなされていないので、不自然な虫の声が入っている事があると、場所柄に相応しいお話をして頂けました。

 アブラゼミの鳴き方の説明中

 羽化したてのオスのオンブバッタ(たぶん)

 トンボが多数飛んでいた。多くはアキアカネのようでしたが、捕獲された中に「タイリクアキアカネ」らしき固体がいて、持ち帰られて、種類の確認をされる事になったものもありました。

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