『そんぐぽすと』254号を発行
京都支部では、野鳥情報を満載した雑誌『そんぐぽすと』を隔月で会員に無料配布しています。その254号(6月~7月号)を発行しました。
今号の特集は「巨椋の野鳥を守れ!」。北陸新幹線延伸計画では、京都市の地下を走る新幹線は巨椋干拓地で地上に出ることになっています。トンネルの出入口や線路、さらに巨大な車両基地が巨椋に建設されるわけです。そうなれば、多くの絶滅危惧種をはじめ多様な野鳥の生息環境が破壊されます。新幹線や車両基地は夜も稼動しますから、特に夜行性のコミミズクやタマシギは生息・繁殖できなくなります。
本特集では、北陸新幹線延伸がどのように野鳥に悪影響を及ぼすかについて、さまざまな視点で解説しました。
「住宅と野鳥」では、日本におけるツバメの巣やヨーロッパでのコウノトリの巣など、家の構造と野鳥の関係について、いくつかの研究論文とともに紹介しました。
雑誌『BIRDER』でも取り上げられましたが、生成AIが野鳥の世界でも拡大しています。今号でも「生成AIが描く野鳥」として、いくつかの事例と問題点を紹介。さらに、会員サイト版では生成AIがつくり出す野鳥動画を3点紹介しました。
このほか、「『週刊文春』の表紙を飾った鳥たち」、バードウォッチングの負の側面にスポットを当てた「The Dirk Side of Bird Watching」、「府内市町村の鳥」など多彩な記事を掲載しました。