音羽記念病院に感謝状を贈りました 5月16日
日本野鳥の会では、毎年今の時期に「ツバメの子育て応援事業」を展開しています。ツバメを見守ってくださる団体や企業に感謝状を贈呈するという取り組みです。
京都支部では今年の第1弾として、5月16日に山科区にある洛和会音羽記念病院を訪れ、感謝状やシールを贈呈しました。
京都市内で5つの病院と5つのクリニックを運営する医療法人洛和会は、「やさしい社会を創造する」という理念を掲げておられます。ツバメの子育ての応援もその一環。患者さんや職員がツバメの雛を見て笑顔になり、人間同士のやさしい会話が生まれるところに大きな意義があると考えておられます。
5病院の1つ音羽記念病院が山科区に開設されたのは2008年。ツバメの営巣はその年から始まったそうです。病院は24時間稼働して常に人の出入りがあるので、ツバメにとっては安全な場所なのでしょう。外壁素材に細かい凹凸があって巣材の泥が付着しやすいのも好条件。
今年は7つ営巣し、訪問時はそのうち5巣で抱卵や給餌が確認できました。
糞受けボードだけでなくディスクが設置されています。これまで雛や親鳥をカラスが捕食することがあったそうですが、ディスクをぶら下げてからはそういう被害がなくなったとのこと。この病院では、人だけでなく鳥にも「やさしい社会を創造する」という理念が貫かれているようです。