巨椋探鳥会 6月22日
2020年の新春探鳥会以来4年半ぶり、そして「巨椋は冬の猛禽と秋のシギチだけじゃなく夏も面白いよ」という趣旨で始めた6月としては6年ぶりの探鳥会。近鉄向島駅には想定以上の参加者が集まったため、急きょ配布資料を駅前のコンビニで増刷しました。
出発早々、田植えが終わった田んぼで採餌するホシゴイを発見。幸先の良いスタートとなりました。見渡す限りの緑の水田に白い鳥が点在しています。ダイサギ、チュウサギ、そして文字どおりの飴色ではない真っ白のアマサギ…。巨椋では珍しくないものの全国的には珍しいケリもいます。「ギョギョシ、ギョギョシ」の声を探すと、トウモロコシ畑の見やすい場所にオオヨシキリが登場。セッカやヒバリもさえずりながら上空を飛び回ります。
遠い畑に黄色い頭のサギが見えたので、予定のコースを変更して接近すると、待望の飴色のアマサギが3羽。「初めて見た。来てよかった」「ちゃんとしたアマサギが見られた」と参加者に笑顔が広がります。
目的の鳥は全部見られた上に気温が上昇してきたので、その場で解散してもよかったのですが、一応ゴール地点の宇治川堤防へ向かいました。すると、緑の水田にセイタカシギが2羽出現。しかも至近距離。府内の探鳥会でこのシギを記録することはほとんどないはず。約40人が細い畦道で釘付けになりました。
宇治川の堤防に上がって「ギョギョシ、ギョギョシ」を聞きながら鳥合せ。「ちゃんとしたアマサギ」とラッキーなセイタカシギで予定時間を20分オーバーしましたが、みなさん大満足のようでした。(S)
●見聞きした鳥
キジ、マガモ、カルガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ケリ、セイタカシギ、トビ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
計32種