9月1日に楽天生命パーク宮城で行われた楽天vsオリックスの試合中に、鳥の群れが乱入して一時中断するというハプニングがありました。映像を見る限り、アカエリヒレアシシギのようです。
実は、この球場では2017年にも同様のハプニングが起きています。
8月31日に行われた楽天vs西武の試合中でのこと。このときは球場スタッフが笛を鳴らして追いかけたり、花火を打ち上げたりしましたが効果がなく、ドローンを飛ばしてようやく追い払ったようです。
本会宮城県支部の会員が映像を確認したところ、これもアカエリヒレアシシギでした。
中断するまで楽天ゴールデンイーグルスは4点ビハインドでしたが、再開後に同点とし、8回裏終了時に降雨コールドゲームで引き分け。負ければ3位転落という試合でしたから、イヌワシはアカエリヒレアシシギに救われたわけです。
鳥の群れによるプロ野球ゲームの中断は過去にもあります。1958年9月13日の巨人VS大洋戦(後楽園球場)、1971年4月29日の広島VS中日戦(広島市民球場)、1976年9月6日の日本ハムVSロッテ戦(秋田県立球場)でも同様のハプニングがありました。
ヒレアシシギとのみ記録されており、正確な種類は特定されていません。そして、以上5件いずれも渡りの時期です。
日本を通過するヒレアシシギはハイイロヒレアシシギとアカエリヒレアシシギの2種ですが、球場に迷行してくるのは内陸部を渡るアカエリヒレアシシギと考えられます。
ちなみに、以下は2018年9月5日に巨椋干拓地に飛来したアカエリヒレアシシギ14羽の群れ。