日本野鳥の会では野鳥保護の一環として、ツバメを暖かく見守ってくださる全国の団体や企業に対して感謝状を贈呈しています。当支部では今年、西京区の京都上里郵便局に感謝状を贈呈しました。
〒マークの看板の前に巣があり、その下に糞受けのボードと蛇やカラスを防ぐネットが張られています。局長や近所の方に経緯を聞くと、30年以上前から近くのAさん宅のガレージで繁殖しており、ピーク時に6~7ペアが子育てしていたとのこと。その一部が10年ほど前に郵便局に移動して営巣し、一旦は途切れたものの、5年ほど前に復活して、以後毎年郵便局の入口で繁殖しているそうです。
「ヒナが巣立つとなぜか夜に旗のポールに止まります。かわいいですね。ツバメをお客様も喜んでおられ、否定的なことをおっしゃる方は一人もいらっしゃいません」と局長。
Aさん宅のガレージではカラス除けネットのほか止まり木も設置されており、今年も2ペアが繁殖。取材中にも親鳥が巣に出入りしていました。
一方、郵便局の巣では今年1回目の巣立ちが終わった後、お向かいのBさん宅に新しい巣を造って2回目の子育て中。繁殖エリアが徐々に拡大して、一帯はツバメの楽園になっているようです。
局長から「社員一同喜んでおります。これからも地域の皆さまとともにツバメを見守っていきます」とのメールが寄せられました。