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1カ所でじっくり見て、聴いて、学ぼう

初心者Slow Birding in 京都御苑 5月3日

 普通の探鳥会のように歩きながら野鳥を観察するのではなく、1カ所に留まって、そこを訪れる鳥をじっくり観察しようという「Slow Birding in京都御苑」。昨年11月の第1回に続いて、今回は特に「初心者向け」と銘打って実施しました。

 Slow Birding とは、Fast Foodに対抗して生まれたSlow Foodをヒントにして、一昨年アメリカの生物学者が提唱したバードウォッチングの新しいスタイル。簡単に言うと、たくさんの種類や珍しい鳥を求めて遠い場所へ出かけるのではなく、身近な場所で身近な鳥をじっくり観察し、その行動の意味や生態を理解しようという考え方です。

 今回も京都御苑の母と子の森に解説コーナーと羽根コーナーを設け、興味のある方へ集まったり、バードバスで観察や撮影をしたり、思い思いの時間を過ごしていただきました。

 キビタキやイカルの声の聴き分け方、繁殖期のスズメやシジュウカラの採餌方法、シメの嘴の色の変化、ムシクイ類の姿と声など鳥に関する生態について、図鑑やイラストボード、声の再生器などを使って解説しました。今日が探鳥会デビューという参加者には、双眼鏡や図鑑の選び方もお伝えしました。

 バードバスで撮影された参加者が「これ何ですか?」と示されたのは、何とコルリの雌。雄の囀りはよく耳にするものの、姿はなかなか見られません。雌となると目にする機会はさらに限られます。珍鳥を見るのが目的ではないSlow Birdingですが、結果的に想定外の珍鳥が記録されました。(S)

●見聞きした鳥
キジバト、トビ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ビンズイ、カワラヒワ、シメ、イカル
計23種

 

 

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