京都支部の会員誌『そんぐぽすと』236号(6月~7月号)を発行しました。
今号の特集は「野鳥撮影事始め」。多くの方が楽しんでおられる野鳥撮影がいつごろ、どういうかたちで始まったかを当時の貴重な写真とともに、世界編・日本編に分けて紹介。併せて、本会(財団本部)が4月末に発表した「野鳥観察・撮影のガイドライン」を解説しています。
「鳥たちの受難」シリーズの4回目は「電線での感電・衝突」。日本での事例のほか、年間数十万羽が感電死し、数千万羽が衝突死しているというUNEP(国連環境計画)やアメリカ野生生物局の報告を紹介しています。
「地球には何羽の鳥がいるか?」では、オーストラリアの研究機関が9700種の鳥についてさまざまなデータから生息数を推定した結果を報告。地球上の鳥の総数はもちろん、最も多いイエスズメ(16億羽)や最も少ないセーシェルチョウゲンボウ(100羽未満)なども紹介しました。この記事に対応した「地球には何人のバーダーがいるか?」では、各種データに基づいて日本や欧米のバードウォッチャー人口を推測しています。
ロシアによるウクライナ侵攻が続いていますが、鳥は戦争にも利用されました。伝書鳩のほか潜水艦発見のためにカモメが利用されたり、落下傘部隊を攻撃するためにハヤブサを使う計画が立案されたりしました。「人間に酷使された鳥」ではそうした鳥の不幸な歴史を紹介しています。
そのほか、鳥にあこがれて飛ぶ器具の開発に挑戦した人間を取り上げた「鳥になろうとした者たち」、「2021年度京都府鳥獣保護区調査報告」など多彩な記事を掲載しています。広報部