新型コロナウィルスが拡大する中での室内例会なので、入口に消毒液を置いて開催しました。
今回のテーマは淡水ガモ。講師の植田さんは、まず羽根の色の仕組みやそれを見る鳥の視力についての解説から始めました。
コガモ、オシドリ、ヒドリガモなどの標本を回覧しながら、「翼鏡」が水面採餌型のカモに特有であること、尾羽はオナガガモ以外は形も色もほぼ同じで、マガモだけが雄(白)雌(茶褐色のまだら模様)で色が違うことなどを勉強しました。
参加者は、自分が撮影したカモの写真をタブレットに表示したり、図鑑を広げて標本と照合しながら、「ここの羽根や」とか「なるほど」と納得。
ハシビロガモやカルガモの頭骨標本では、嘴にブラシのような細かい突起や神経細胞が通る細かい穴があることを確認。それぞれの採餌方法によって形態が違うことも学びました。
植田さんは東京まで出向いて、恐竜スピノサウルスの頭骨標本の口にもカモと同じような神経細胞の穴があることを確認したそうで、水辺で魚を捕食するために神経が発達したのではないかと話していました。動物の進化や種の分化、形態の変化は結局、何をどのように食べるかで決まるわけですね。 室内例会 羽根講座 2020年2月1日 K.S
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