秋色漂う大沢の池、美しい花を咲かせたハスは葉を残すのみとなり、静まり返っています。
それでも目を凝らすとマガモ、カルガモ、ヒドリガモ。カイツブリが潜ったり浮かんだり。カワセミも姿を見せる。シーズンになれば一番目立つオオバンはまだ1羽。
赤い経堂の周辺には十数羽のムクドリが元気よく行ったり来たりしています。御堂を出たところの電柱に、雄のイソヒヨドリが休んでいます。
直指庵への道を東へ曲がり、小さな池に来ましたが、季節のカモ類の姿はなく、その代わりに今年の初物、ジョウビタキの雄が細い杭に止まり、飛んでは虫を食べています。
少し歩いた木立に「あっカケスが!」「1羽じゃないよー」と大騒ぎ。
小休止の後、開けた畑に出ると、コシアカツバメが飛び交い、派手なモズの高鳴きこそなかったけれど、珍しいふ化したばかりのヘビの早にえが。
広沢の池への半ば、目印のパンパスグラスの所に差しかかると、冬羽のノビタキがいました。ほどなく南の国へ旅立つでしょう。
広沢の池を南に下り児神社にさしかかると、先着の人がすでに池の遍照寺山のあたりに望遠鏡を向けています。「あーいます! オシドリが14羽いや16羽はいますか」と。カメラに収めることはできませんでしたが確かに観察できました。
秋の北嵯峨の風情はまたひとしおです。 北嵯峨平日探鳥会 2019年10月17日 生物学徒
●見聞きした鳥 天候:
ヒドリガモ(1)、マガモ(4)、カルガモ(6)、カイツブリ(2)、キジバト(3)、カワウ(2)、アオサギ(3)、ダイサギ(5)、コサギ(1)、オオバン(1)、ケリ(2)、ミサゴ(1)、トビ(3)、カワセミ(1)、コゲラ(1)、モズ(7)、カケス(3)、ハシボソガラス(4)、ハシブトガラス(3)、コシアカツバメ(15)、ヒヨドリ(10)、ジョウビタキ(1)、ノビタキ(3)、スズメ(50)、キセキレイ(1)、ハクセキレイ(6)、セグロセキレイ(5)、カワラヒワ(1)、イカル(8)、キンクロハジロ(20)、オシドリ(16)、イソヒヨドリ(1)、ドバト(5) 33種
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