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初夏の里山風景

 集合時にリーダーからアオバズク営巣の可能性ありとの設明があり、わくわくしながらスタート。

 大沢の池ではカイツブリ1羽と動かないカルガモ1羽が見られただけで静かです。赤橋のそばにある仏母心院跡の額がかかる小さな御堂が珍しく御開帳で、ご本尊の大聖不動明王に手を合わすことができました。

 さて問題の営巣木へはいまだ立ち入り禁止で、名古曾の滝への道からそっとのぞいた。木々の陰で見えにくいが、確かに見張りの雄の体の一部がはっきりと見えたので、昨年に続いて今年も繁殖が続いたことになります。前回のブログでは環境の悪さで繁殖をあきらめたと判断しましたが、実際はそうでなく静かに進行していたのかもしれません。
 赤い心経宝塔には巣材が残っているだけで、ムクドリは1羽も見られませんでした。

 御陵で小休止の後、田園に出ました。早速ツバメやコシアカツバメが飛び交い、今年生まれのモズが鋭いしぐさを見せる。特に印象的だったのは、アオサギやケリの幼鳥が採餌をしているのを、親が静かに見守っていました。教育期間中といったところでしょうか。

 まもなくこの北嵯峨の田園も幼鳥たちの活動の場になるでしょう。
       北嵯峨平日探鳥会 2019年6月20日 一人の生物学徒

●見聞きした鳥 天候:
マガモ(1)、カルガモ(1)、カイツブリ(2)、キジバト(1)、カワウ(1)、ゴイサギ(1)、アオサギ(10)、ダイサギ(1)、コサギ(1)、ケリ(5)、トビ(1)、アオバズク(1)、コゲラ(1)、モズ(2)、ハシボソガラス(1)、ハシブトガラス(4)、ツバメ(30)、コシアカツバメ(3)、ヒヨドリ(12)、ウグイス(1)、ムクドリ(3)、スズメ(10)、ハクセキレイ(1)、セグロセキレイ(1)、カワラヒワ(1)、イカル(1)、ドバト(2) 27種

*******4月18日の続き********
彼氏:前回、鳥にはきっと第2の目があるといったね。これを暗示してくれたのはフランスのブノアという学者。1936年、盲目にしたアヒルが日長(昼が長い季節)を認識して精巣を大きくさせることを発見したんだよ。
彼女:そのことは、目ではなく体のどこかで繁殖の時期を知ったということになるのね。
彼氏:そうだよ、それは第2の目で見たということだ。
彼女:では、いったいどこに第2の目はあるの?
彼氏:鳥類の季節繁殖の研究のモデル鳥類として、ウズラが用いられるのは有名なことだが、その脳の中に秘密があるんだよ。
彼女:それは何という場所なの
彼氏:難しい名前だが、脳内の光受容器で視床下部基底部(MBH)という所だよ。この部位の具体的な働きについては次回にしよう。
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