午前8時に京都駅八条口を出発したバスは、ほぼ満員の46名を乗せ一路三重県松阪市に向かいました。車内では、担当者から今日のコース、出現種数当てクイズの記入説明がありました。ついで参加者ひとりひとりに自己紹介を兼ねて、今日見たい鳥などを話してもらいました。さらにシギチ観察のコツなどを支部の八木さんに解説をお願いし、シギチの物差し鳥数種の紹介、嘴(くちばし)の長さ、曲がり方、足の長さ(姿勢)などが見分けるポイントとのこと。
鈴鹿山脈の辺りで雨が降り出し心配しましたが、伊勢平野に下ると青空。むしろ熱中症が心配なほどです。午前10時半、雲出川河口右岸堤防下に到着。意気揚々観察機材を担ぎ堤防に上がると、眼下の干潟には潮干狩りの人、人、人。堤防上はマイカーの車列で、通行する車に注意しながら観察を始めました。すると、すぐ前の岩礁に人混みを避けてオバシギ、キョウジョシギの群れ。沖合の杭にはミサゴが止まり、遠くミヤコドリや、オオソリハシシギ、アジサシなどがいました。また広い河口には、青空を背に色とりどりのパラセーリングが揚がっています。
バスで対岸の津市香良洲公園に移動し、涼しい風の吹き抜ける木陰で昼食を食べ、シーズン入りしたタカの渡り観察について話をしました。昼食後、香良洲海岸の堤防上に移動したところ、なんとミヤコドリ11羽がすぐ前の干潟で餌を取っていました。カメラを持って来た方はいいショットがたくさん撮れたようです。雲出川河口左岸まで移動した方は、支流の干潟でソリハシシギも見られたそうです。
次に5km北の安濃川河口右岸の観察地にバスは向かいます。近くの津市海浜公園駐車場で降りて堤防に上がると、少し潮の満ち始めた砂浜にミユビシギの群れがいました。安濃川河口ではウミネコの群れが休んでいて、成鳥、2年目若鳥、幼鳥の羽色をした個体がいました。
午後3時半に探鳥を終え、帰りのバス車内で今日の感想を聞いた後、鳥合わせをしました。今日の出現鳥は38種で、種数予想クイズで2名が的中し、2位の方も2名あり、それぞれ準備した賞品をお贈りしました。途中、土山SAでゆっくり時間をとり、コーヒーを飲む人、土産を買う人など、思い思いに過ごして、午後5時40分、京都駅八条口に無事帰着、解散しました。 伊勢湾シギチバスツアー(三重県津市雲出川河口~津市香良洲海岸~津市安濃川河口) 2018年9月9日(J)
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
キジ、キジバト、オオミズナギドリ、カワウ、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ケリ、シロチドリ、メダイチドリ、ミヤコドリ、セイタカシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、ホウロクシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、オバシギ、ミユビシギ、トウネン、ウミネコ、セグロカモメ、コアジサシ、アジサシ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ツバメ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ 38種
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