気温が低く雪がちらつく中、鞍馬山の山門で協力金を支払って参道に入ると、いたるところ凍結していました。
鳥たちは寒さに耐えているのか、林内はシーンとしています。例年ならこの時期、盛んに聞こえるキバシリやヒガラのさえずりも全く聞こえてきません。チラッとルリビタキ、チラチラとミソサザイやシロハラが出現して元気づけてくれるものの、鳥影は極めて少ない状況が続きます。
由岐神社でリスが出てきて、雪の上に残った可愛い足跡に少しなごみました。双福社横のカヤの木では、秋にカヤの実をヤマガラが盛んに貯食するという話をしました。メジロの古巣や四脚門に作られたミソサザイの古巣、テンの足跡などを観察しながらさらに登りました。足元に落ちているムササビの食べ跡(カシの葉を食べた痕や、ツバキのつぼみを食べた痕)を観察。葉っぱの真ん中に空いた丸い食べ跡や葉っぱの折り目から、葉を折り曲げてかじる姿が想像できて少し楽しくなります。
ケーブルで上がってきた参加者と合流して本殿へ。天気も少し良くなって、キジバトやカラ類、イカルを観察できました。本殿裏の林ならと期待して上りますが、ここも鳥は見られず。本殿前のボダイジュの実を観察したあと下山。
結局、期待したキバシリは遠くで地鳴きがひと声のみという結果でしたが、凍ってツルツルの参道で滑って転んだりする事故もなく終えられて、本当にホッとした探鳥会でした。 鞍馬山探鳥会(会員限定)2018年2月18日 カジタマナブ
●見聞きした鳥 天候:
キジバト、トビ、コゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、キバシリ、ミソサザイ、シロハラ、ルリビタキ、ジョウビタキ、イカル、アトリ 19種
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