前日の天気予報では石川県は「暴風雪」とのことで、どうなることかと心配しましたが、途中で路面が雪に覆われるところもありましたが、39名を乗せたバスは大きな遅れもなく、11時半ごろ加賀市鴨池観察館に到着しました。
まず、観察館のレンジャーから片野鴨池の歴史や、伝統のカモ猟(坂網猟)と水鳥の保護のかかわりなどについて説明を受けました。その後、展望室に移動してお待ちかねの観察の開始です。残念ながらマガンやコハクチョウは採餌に出かけていて池には1羽もいませんでした。ヒシクイや名物のトモエガモはたくさん残っていましたが、厚い雲に覆われて暗いうえに雪が降りしきり、カモは顔を背中にうずめて休んでいるので、なかなか識別は手ごわいです。じっくりチャンスを待ってトモエガモのオスの顔の模様や、メスの識別ポイントを確認することができました。さらに、ミコアイサがオス、メス両方いて「可愛い!」と人気を集めました。そのほかマガモなどカモ類は一通りいました。
観察館には13時半頃まで滞在し、その後、福井県との県境にある北潟湖に向かいました。途中、海を見てみようということで塩屋海岸に立ち寄りました。雪と高波で視界不良の中、冬の日本海の荒々しさに心引かれた参加者も多かったようです。
北潟湖では下見の時に目をつけていたポイントでバスを降り、鴨池にはいなかった潜水ガモを探しました。屋外は寒くみぞれ混じりの雪も降るので、短時間で切り上げるつもりでしたが、参加者のTさんが、なんとコオリガモを発見。一同、色めき立ちます。コオリガモが水面をどんどん移動するにつれて、私たちも追いかけてゆきます。カモが視界から消え一段落した時には、下車したところから相当離れていました。
帰りのバスの中で鳥合わせと、恒例の出現鳥種類数当てクイズの結果発表を行いました。出現鳥は39種。的中者はいなかったので、数が近かった人にそれぞれ記念品が贈られました。 片野鴨池バスツアー 2017年12月17日 Plover
●見聞きした鳥 天候: 雪
ヒシクイ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、トモエガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、コオリガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ユリカモメ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ 40種
次の観察会は「探鳥会案内」をクリック