夏の水不足が気になるような快晴続きの探鳥会。今日の目玉はアオバズク。しかし彼らにストレスを与えないようにというリーダーからのいろいろな注意があり出発。今年はハスの育ちが悪いと聞いた大沢の池は、奥の方まで見渡せ、マガモらしいのが見え、先に繁殖を終えたカイツブリの親子は採餌に余念がない。
「早く見よう」という誰かの声に、アオバズクの営巣木である大きなスダジイの下へ。枝の茂みの奥に抱卵を見守る雄がいる。みな交代で望遠鏡に映る姿を静かに眺める。
薄暗い松の下では羽を震わせながら餌をねだる子スズメと、自立を促す親鳥のしぐさに皆さんの頬がほころぶ。ムクドリ親子の出入りする赤い心経宝塔をあとに寺外へ。
御陵での小休止のあと北嵯峨の畑に出る。先月確かこのあたりのあぜ道にケリの抱卵が見られたが、すでにひなになっていて、親が採餌を見守っている。別の2羽が飛んできて、仲間に加わった。そばでは生まれて少し大きくなったハクセキレイの幼鳥も見られた。地上だけでなく空にも今年繁殖したトビがディスプレー・フライトを見せていた。
広沢の池は園児たちでにぎわっていたので遠慮し、児神社で鳥合わせを行った。その後、リーダーの育てた農園の野菜がふるまわれた。鳥たちにとって一番大切な種の保存がいろいろ見られる、北嵯峨の環境はやはりすばらしい!! 北嵯峨平日探鳥会 2016年6月15日 one biological student
●見聞きした鳥 天候:
キジ、マガモ、カルガモ、カイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、ケリ、トビ、アオバズク、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ 26種
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