両日とも真夏日の暑さの中、楽しいひと時を過ごす。クロツグミが少なく、一方ソウシチョウは増えてきたように感じる。経験の少ない者には鳴き方の違いが分からず、今年も苦労している。ミズキのソングポストへ1羽のヒガラがやって来る。そこへコサメビタキが飛来し、思わず「かわいい」と声が上がる。
2羽が飛び去り、しばらくして「オオルリが!」と。休憩所の下の小さな水たまりではシジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラなどが水浴びをしている。谷底からアカショウビンの鳴き声が、それも私たちの方へ近づいて来る。「もう少しだ」「もっとこっちへ来い」「あれ?鳴き声が聞こえない」。
諸先輩のヨタカの体験談などを聞く者や、夜空の木星や北斗七星などの天文ショーで交流も深まる。深夜はヨタカ、ホトトギス、コノハズクの声も期待していたが、それも夢うつつ。
午前3時、突然目覚まし時計が鳴る。4時からの胸躍る鳥の鳴き声時雨ショーに期待したが、年々寂しくなるような気がする。特に山頂への山道はシカの食害のためにササ原、草原の規模が小さくなり、所によってはササが食べつくされ、表土が丸見えに。コルリ、ウグイスなどの声は何とか聞けたが、クロジ、ゴジュウカラなども鳴かず、静かな下山となる。 大江山探鳥会 2017年 5月20~21日 T.
●見聞きした鳥 天候:
キジバト、アオバト、ジュウイチ、ホトトギス、ツツドリ、ヨタカ、トビ、フクロウ、アカショウビン、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、サンコウチョウ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、オオムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、トラツグミ、クロツグミ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、ハクセキレイ、イカル、ホオジロ (外来種コジュケイ、ソウシチョウ) 43種
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