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イタリアの鳥たち(その1)

    ユリカモメ

 ploverです。この3月上旬に生れてはじめてヨーロッパを旅行しました。行き先はかねてからの念願であった、イタリアです。バードウォッチングが主たる目的ではなく、ごく普通の有名どころの観光地を巡るパックツアーだったのですが、それでも、いろいろと鳥を見ることができました。
 バードウォッチングを目的としたツアーですと、参加するにもなかなかハードルが高いのですが、普通の観光ツアーですと、皆さんも行く機会もあると思われますので、参考になるかと思い、報告します。
 なお、鳥の名前は、和名(亜種名)、イタリア語名、必要に応じて学名の順で標記します。ただし、イタリア語名、学名は現地で入手した図鑑によりますので、日本鳥類目録第7版の記述と異なる場合がありますので、ご留意ください。

初日 ミラノ
 ミラノに到着したのは夜。時差ボケで、眠ったのか眠れなかったのか、よくわからないまま一夜を過ごした明け方、連れが「外から、鳥の声が聞こえる」という。
 窓を開けて外を確認すると、すぐ下の街路樹の梢に何か止まっている。まだ薄暗く、双眼鏡で見るとかろうじて、ホシムクドリ Stornoであることがわかりました。とりあえず、写真を撮りますが、真っ黒で何だかわかりません。
 すこし、明るくなったころ、今度は隣の建物の屋根に黒い小鳥がいる。またホシムクドリだろうと写真をとって、画像を確認すると、なんとクロウタドリ Merlo でした。

    クロウタドリ

 そうこうしていると、少し離れた建物のアンテナにハトが飛んできて止まりました。色合いはドバトなのですが、何となく大きく感じたので、双眼鏡で確認したところが首の後ろに白い模様が…。モリバト Colombaccio でした。

    モリバト

 飛ぶと翼上面にも目立つ白い模様があるので、この旅行中あちこちで、移動中のバスの中からも確認することができました。ドバトのように群れで行動するのではなく、単独あるいは2羽程度で行動しているようでした。
 そのほか、大型のカモメが何回も飛びましたが、このカモメについてはまた改めて書くことにします。

 さて、この日はミラノ市内の観光。ミラノ大聖堂前の広場では、ドバトが集まる日本のお寺とあまり変わりない風景。

    ドバト

 このあと、市内をバスで回りますが、ちょっとした草地にクロウタドリがいた程度で、特筆することはありません。
 市内の観光を終えたあとは、バスでベネツィアに向かいます。見渡すかぎり平坦な大地に広大な農地が広がっています。車窓から目立ったのはカササギ Gazza でカラスよりも多いようです。そのほか、チョウゲンボウの仲間がよく飛んでいました。(続く) 

    カササギ

 この日観察した鳥
 モリバト、ドバト、ユリカモメ、カモメsp、チョウゲンボウsp、カササギ、ズキンガラス、ホシムクドリ、クロウタドリ                                     plover

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