今回のテーマは猛禽類。フクロウが音をたてずに飛べる羽根の構造、音をキャッチするために顔面に他の鳥にはない多数の羽毛があることなど、標本で分かりやすく解説していただきました。
また、ハイタカの解体中、脚が腿に落ちてズボンの上から爪が刺さり、除こうとするほど食い込んで取れなくなったという話からは、獲物がもがくほど爪が食い込む構造であることが実感できます。さらに、鳥の眼球は人間のように動かないのでフクロウは首を回して視界を得るとか、ヌルヌルした魚を逃がさないようミサゴの指には肉球のようなものが多く付いているなど、話は羽根以外にも及びます。
この講座の魅力は、私たちが鳥を見ている距離感とは異なる微視的な知見が得られること。長年、鳥を解体して羽根や骨、脚などを標本化してきた植田さんならではのリアルな話は驚きの連続でした。 室内例会 2017年2月25日 K.S
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