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冬の鳥たちに会いに行こう

 “長さ日本一!”という坂本ケーブルに乗って延暦寺駅に着くと、周囲は数十センチの雪。やはり下界とは違います。琵琶湖や比良山を背景に最初のあいさつをしている最中、いきなりクマタカが出現。遠距離ながら、参加者全員が確認しました。
 しばらく歩くと、カヤクグリが2羽登場しました。じっくりとまではいきませんが、キャッチフレーズどおりのスタートとなりました。
 参道は除雪してあるものの、予定の旧ロープウェイ跡ルートは雪が深く、参加者の履物では難しいと判断し、つつじが丘へは別のルートを歩きました。写真のとおり、白い世界での探鳥行。比叡山ならではの光景です。
 山王院の前で雪の上にシートを敷いて昼食を食べていると、20人ほどの中国人観光客が…。雪を見たことがない人たちなのでしょう、軽装ながら楽しそうに雪道を歩いて行きました。

 積雪があると、獣の足跡も観察できます。シカ、ノウサギ、テン(?)などの足跡があちこちに残っていました。
 つつじが丘では冬の赤い鳥を期待してしばらく待ちましたが、現れたのはオオアカゲラ。木の枝に遮られてよく見えないまま飛び去ってしまいましたが、一応“赤い鳥”の出現でした。

 往路キバシリのさえずりを聞いた杉林で復路もう一度丹念に探すと、いました、いました。スギの幹の割れ目に入ったり、チョコチョコ登ったり、隣の木に移動したり…。キバシリはすでの繁殖期に入ったようです。じっくり姿が見られ、何度もさえずりを聴くことができ、比叡山らしい探鳥会となりました。

 ケーブル延暦寺駅の屋上へ上がって鳥合わせをしようとすると、坂本駅方面で小鳥の群れが飛び回っています。双眼鏡で確認するとマヒワのようです。さらに、鳥合わせが終わった頃、谷からハイタカが旋回しながら上がってきました。クマタカで始まりハイタカで終わる探鳥会でした。          比叡山探鳥会 2017年2月4日 K.S wrote

●見聞きした鳥 天候: 
トビ、ツミ、ハイタカ、クマタカ、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、カケス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、キバシリ、ミソサザイ、カヤクグリ、アトリ、マヒワ、ウソ、イカル、ホオジロ、22種

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