京都支部の「鳥初め」は毎年2日、ここ巨椋で行われます。今年は酉年のせいか、例年よりも多くの45名が集まりました。うち15名が一般の方で、中には赤ちゃんを抱っこした若いご夫婦も…。そして、帰省中のお孫さんを連れた会員も2組。子どもが多いと、場が和みます。
2年前は雪景色でしたが、今年は暖かで絶好の鳥日和。スタート早々ジョウビタキの雄と雌が次々に現れ、ビギナーの参加者から「かわい~」「きれい」の声が上がります。
ケリをスコープに入れてお見せすると、長野県からの参加者が「初めてです」と感激の様子。巨椋では普通種ですが、地域によっては珍鳥です。巨椋のもう一つの普通種チョウゲンボウも、電柱に止まった姿や上空を飛ぶ姿をじっくり見ていただけました。
ランチタイムはいつもの古川橋の横ですが、今年はその田んぼがネギ畑に変わっていました。農政の転換を受けて、巨椋も少しずつ環境が変化しています。
いつものように、京都府警のヘリポートにお願いしてトイレをお借りしました。駐機されていたヘリコプターを男の子が撮影しています。被写体としては、鳥よりもこっちの方が面白いかも(笑)。
ありがたいことに、久御山在住の会員夫婦が大きなポットに入れたコーヒーと紙コップを持って来てくれました。「今年は探鳥会には参加できなかったのですが、皆さんに差し入れしようと思って」とのこと。Kさん、ありがとうございました。
午後の部は、まずニュウナイスズメ探し。電線に50羽ほどのスズメがいるので1羽くらいはいるだろうとスコープを合わせると、すぐにキャッチできました。ところが、よく見ると全て頭が赤く、頬が白い。ニュウナイスズメの純群でした。
再び古川の堤防へ上がって、午後2時頃に鳥合わせ。担当者が期待していたコチョウゲンボウが出現せず、「今日は猛禽が少なくて…」と言った途端、上空にミサゴが登場し1種増えました。
特にカモ類を観察したわけではありませんが、糞を落としているかもしれない畦道や田畑を歩いたので、鳥インフルエンザを拡散させないために全員の靴底と三脚の足をエタノールで消毒しました。 新春巨椋探鳥会 2017年1月2日 K.S wrote
●見聞きした鳥 天候: 晴れのち曇りのち曇り
オカヨシガモ、カルガモ、コガモ、キジバト、カワウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、ケリ、クサシギ、イソシギ、ミサゴ、トビ、ハイタカ、カワセミ、チョウゲンボウ、ハヤブサ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン 39種
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