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探鳥会 4/ 「解りません」

 先頭でなにか観られてるのが、偉大なるアマチュア、 Uさん。すでに引退されたが、いつまでもお話を聞いていたい人だ。

 かつては、”植物同好会” みたいなところへもよく参加した。あの花、この木、みんなよく知ってる。 ひとこと聞くと倍返し、それらの人たちは、ほとんどアマチュアである、たまになんらかの研究者がリーダーなんて会のこともあるのだが。
 自分の知識の蓄積は素晴らしいことである、そしてその知識を友人たちや、観察会の参加者と共有する。
 「あの人なんでもよう知ってはる」そこからが、分かれ目、先生とあがめられたり、する内、勘違いする人が少なからずあるのだ。質問されたら答えなくちゃならない、自分の知らないことを聞かれたら「わかりません」と反応できれば良いのだが、簡単にいうと “いいかげん” な思いつきで答えてしまうのが困りものなのである。研究者との決定的な違いはその分野を基礎から学んでないって事。 思い当たる人はおおいに自覚してほしい。
 ”もの知り” の説明したことが、初めての参加者などに強く刷り込まれる事があるのだ。それが最新の研究論文を読んでとかだと良いのだが、せめて”そうらしい”とか “そういわれている”とかが付いてると罪はない。断言はいけません。アマチュアが断言できるのは、ただひとつ、経験なのだ。そして、それは時として研究者の見解を凌駕するのである。

 とにかく、自然に、そして、なにごとにも誠実でありたい。”力” 以上のことはするべからず、と思うのである。

 

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