静かな公園の一角、一本の木を囲んで大勢の人が集まっていた。一般の人にとっては「なにごと ? 」だろうと思う。とんでもない数の三脚、巨大な望遠レンズ、その中心の地面には細い枝がさしてあり。小鳥が止まっている。「なにがいるんですか ? 」「コマドリらしい」。なるほどコマドリの雄だ。
もう昔の話しだが、鳥見に海外へ出かけたことがある。一番最近はニューギニアへカワセミ見に行った、現地のガイドがついてた、なんと銃を携帯しているではないか、夜間は歩くなというお達し、町は賑わってるし、肌の白い人も普通に生活していた。まそれは良いのだが、我々はとんでもなく揺れるマイクロバスでポイントへ移動する。で、道にそって立っている電信柱の先になんか止まってる、ここにもあそこにも、ブッポウソウなのだ。京都で出会ったら驚天動地の騒ぎになるかも知れない。昔は普通にいたのにね、居ない筈の鳥が珍鳥なのだ、しかし、居るところには普通にいっぱいいてる。
「なんやヒヨか」しかし、ヒヨドリの分布はさほど広いものではないらしくて、わざわざ海外からこの鳥を見にくる人がいる。そんなもなのである。と悟ってしまうと熱が冷める。少なくとも私はそうである。
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