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青葉の中に出会いを求めて 桃山平日探鳥会

昨年10月から宇治平日探鳥会を始めましたが、宇治川河畔では夏鳥が見られないので、場所を桃山御陵に変えて実施しました。毎年冬に探鳥会を開催していますが、夏は初めて。
前日までの3日間連続して降っていた雨も上がり、気持ちの良い快晴。たまたま5日前に放送されたNHK「ブラタモリ」で、「伏見は日本の首都だった!」というテーマで桃山城周辺が採り上げられたこともあって、集合地の丹波橋駅からスタート地点の公園まで約1キロを「何ちゃってブラタモリ」。桃山時代に秀吉傘下の武将たちが屋敷を構え、今も町名にその名が残る住宅地をブラブラ歩きました。

    公園に咲いていたユリノキの花

ところが「いざ出発」という段になって、幼稚園児たちの散歩の行列が続きます。桓武天皇陵への参道も鳥のポイントなのですが、子どもたちの嬌声のためか鳥影が少なめ。平日探鳥会ではこんなことも起こります。

園児の行列をやり過ごすため、桓武陵でしばしじっくり鳥探し。キビタキの声に聴きほれていると、密集したブッシュの下にシジュウカラの親子が出てきます。餌を探す親、その後をついて回る幼鳥…、微笑ましいシーンでした。
その後、7~8カ所でキビタキの声を聞くものの、なかなか姿を見せてくれません。目ざとく見つけた数人の参加者が双眼鏡で捉えても、すぐに移動して「一瞬チラッと見えました」という程度。
明治天皇陵の参道では、猛禽の食痕らしき羽根のかたまりを発見。羽根のコレクターである副担当のUさんによると、キジバトとのこと。「ハトは猛禽から逃れるために羽根が抜けやすくなっているので、羽軸が短い」との説明に、一同「なるほど!」。探鳥会が鳥バージョンのブラタモリのようになってきました。

明治天皇陵ではオオタカを期待しましたが、ついに現れず。しょうがないので、眼下に広がる風景の中にかすかに見えるアベノハルカスを観察。いよいよブラタモリの様相が濃くなります。
12時前に一旦鳥合せをして解散した後、伏見桃山城の庭で昼食としました。その最中、上空にタカの姿。明治天皇陵で出なかったオオタカ?と思いきや、翼のシルエットがちょっと違う。スコープで追い続けた参加者によると、「翼の先端が黒っぽい」。図鑑を取り出して確認したところ、サシバのようです。2月の探鳥会でも昼食中にオオタカが出現しました。ここではランチとタカがセットになっているようです。

キビタキがじっくり見られなかったので、Uさんが持参された羽根の標本で美しい色を観察しました。

その後、キビタキの姿を求めて北堀公園を散策しましたが、晴天と暑さのせいか声も聞こえません。残念ながら、担当者はもちろん参加者にも欲求不満の残る探鳥会でした。      桃山平日探鳥会 2016年5月12日 K.S wrote

見聞きした鳥 天候:晴れ
キジバト、トビ、サシバ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、コシアカツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、シロハラ、キビタキ、スズメ、カワラヒワ 19種

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