金沢の主な河川には、犀川の他にもうひとつ浅野川という川があります。犀川を「男川」というのに対し、こちらは「女川」と言うそうです。この2本の川で形成された河岸段丘である小立野台地の端に金沢城や兼六園があるわけですが、浅野川に面した方が切り立った崖となっていて、かつての浸食の激しさをうかがわせます。
<浅野川>
浅野川の方はほとんど調べていなかったので、3月の初めに中流域を下流に向けて歩いてみました。
犀川に比べて川幅はずいぶん狭いですが、こちらもカワアイサがたくさんいます。
<カワアイサ♀>
カワガラスもたくさんいます。
<カワガラス>
ほとんど足元に近いところで見られるというのは、よそではなかなかありません。
カワガラスを見ていたら、ひょっこりイソヒヨドリもやってきました。
<イソヒヨドリ♀>
川に面した民家の庭木にはジョウビタキも顔を出しました。
このほか、セキレイ類やツグミ、シロハラもいましたが、観察種数では今一つの印象です。
浅野川大橋に近づいたところで、橋の周辺に白い鳥が群れています。よく見ればユリカモメです。
<浅野川大橋>
前回、金沢周辺ではユリカモメはほとんど見かけないと書きましたが、それほど大きい群れではありませんが、ここにはいました(失礼しました)。
浅野川大橋の南岸一体は主計町(かずえまち)という茶屋街になっていますが、町並みは京都の宮川町あたりの雰囲気に似ています。
<主計町>
茶屋街をバックに飛び交うユリカモメを眺めていると、鴨川の風景をつい思いだし京都が恋しくなります。plover.
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