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Birder’s Café「野鳥とクラシック音楽」第2弾

昨年12月20日に開催したBirder’s Cafe「野鳥とクラシック音楽」の第2弾を3月27日(日)に事務所で開催しました。

前回のテーマは「ベートーベンはバードウォッチングを楽しんだでしょうか?」でしたが、今回は「メシアンに続け!」。野鳥の声をそのまま採譜しながら作曲する現代音楽家オリヴィエ・メシアンに焦点を当てました。
その前に、クラシック音楽のルーツとしてグレゴリア聖歌や、最初に野鳥を音楽に採り入れたルネサンス期の音楽家クレマン・ジャヌカンの「鳥の歌」が実際の音源とともに紹介されました。
さらに、バロック音楽ではフランシス・クープランの「夜鳴きウグイス」、古典派ではハイドンの「ひばり」やモーツアルトの「魔笛」が登場。歌劇「魔笛」では、マガモのような被り物をつけた鳥刺しや操り人形で登場する鳥が動画で紹介され、参加者の目を引き付けました。

      モーツアルト(画像はパブリック・ドメイン)

ロマン派ではシューベルトの歌曲「冬の旅」の中の「カラス」、サンサーンスの「動物の謝肉祭」の中の「白鳥」が紹介されました。そして、現代の音楽としてストランヴィンスキーの「火の鳥」が紹介された後、いよいよメシアンの登場です。
日本に初めてメシアンを紹介した小澤征爾氏の話、軽井沢で野鳥の声を採譜したメシアンの話、メシアンの弟子である藤井一興さんの解説動画などの後、代表作「鳥のカタログ」の一部を聴きました。

        シューベルト(画像はパブリック・ドメイン)

ピアノなどの楽器でカワセミの飛行やクロウタドリ、ヨーロッパウグイスのさえずりが表現されるのですが、メシアンの音楽は音楽というよりも音の羅列。講師のHさん曰く、「バードウォッチャーといえども、長時間聴くには耐えられない音楽です」。
それでも、野鳥がクラシック音楽の歴史の中でどのように描かれてきたのかがよく分かりました。
「野鳥とクラシック音楽」は残念ながらこれにて終了ですが、今後「野鳥とJAZZ」「野鳥とBeatles」といった音楽シリーズを企画中です。               室内例会 2016年3月27日K.S wrote

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