「片野鴨池」はかなり昔から名前だけは知っていましたが、出かける機会がないままでした。せっかく金沢にいるのだから、この機会にぜひ行ってみたいと思うものの、マイカーを持っていないので簡単に行くわけにはいきません。いろいろ調べて見ると、JRの「加賀温泉駅」からキャン・バスといって温泉や名所を巡回するバスがあって、その中に片野鴨池に停車する便があることがわかったので、それを利用してみることにしました。このバスは1日券1000円を払うと、その日はコース内のバス停で乗り降り自由という仕組みです。
12月初めの休日、天気も持ちそうだったので出かけました。乗り場は普通の路線バス乗り場から少し離れています。
バス乗り場
巡回バスなので、片野鴨池にはぐるっと遠回りになります。まずは西に向かい、大聖寺の駅を過ぎてしばらくすると大聖寺川に沿って進みますが、市街地を抜けて水田地帯に入ると、バスの頭上をマガンの小群がいくつも通過します、マガンの飛んで行った方向を見ると遠くの水田に数十のガンの群れが降りていて採餌中です。鴨池に行けばはもっと近くで見れるのではないかと期待は高まります。ほかにも、ハクチョウの群れが降りているところもありました(あとで鴨池のレンジャーに聞いたところではコハクチョウであろうとのこと)。 吉崎御坊から東に戻り、いよいよ片野鴨池の「加賀市鴨池観察館」に入館です。館内からの眺めはこんな感じです。
鴨池全景
館内は、スコープや双眼鏡もたくさん備えつけられていて自由に使うことできます。さて、早速観察を始めたのですが、ヒシクイは沢山いるもののマガンは一羽もいませんし、ハクチョウもいません。
ヒシクイ
ガンは昼間は採餌のために外に出かけることは知っていましたが、少しは残っているだろうと期待したのですが甘かったようです。レンジャーの話では、マガンは開館時間前に飛び立って、閉館時間後に帰ってきて昼間はほとんどいないとのことでした。もう一つの目玉のトモエガモですが、たしかに沢山いるのですが、奥の方にいて遠いです。カモはマガモがほとんどですが普通種はひととおり観察できました。
カモ
室内から、結構近くに見ることができるので、寒いのが苦手な人にはいいところでした。
2時間ほど滞在して、後続のバスに乗り、橋立漁港で「北前船の里資料館」を見学し、片山津温泉では「総湯」(共同浴場)で温泉を堪能しました。写真は「総湯」の裏の柴山潟にいたカンムリカイツブリです。
カンムリカイツブリ
なんだか、日帰り温泉旅行のようになってしまいましたが、こういう楽しみ方も北陸。 plover
追記
マガンをしっかり見ることができなかったので、しばらくしてから、リベンジのため片野鴨池を再訪しました。このときは、マガンが2羽だけいました。
マガン
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