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ベートーベンはバードウォッチングを楽しんだでしょうか?

10月から始まった支部事務所での室内例会「Birder’s Café」はNight版も含めて今回で4回目。「野鳥とクラシック音楽」について、会員のHさんに「ベートーベンはバードウォッチングを楽しんだでしょうか?」というテーマで興味深いお話をしていただきました。

今回採り上げた楽曲は、まずレスピーギの組曲『鳥』。この中に登場する「鳩」「めんどり」「ナイチンゲール」「カッコウ」の各曲をそれぞれの実際の鳴き声と比べながら、音楽での鳥の表現を聴かせていただきました。
続いて、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲『カッコウ』でも音楽による鳴き声の表現を、チャイコフスキーの『白鳥の湖』では水面に浮かぶハクチョウの姿の表現を鑑賞しました。
さらに、ヴィヴァルディの『四季』の後は、メインテーマのベートーベンの交響曲第6番『田園』。ロマン・ロランが「私は第二楽章の終りに出てくる小鳥のさえずりを聴く時、涙を禁じ得ない。何故なら、その時、ベートーベンにはもはや外界の音は聞こえなかったからだ。彼は心の中の歌を音符に書きつけたのである」と書いたように、聴覚障害に陥った“楽聖”がはたしてバードウォッチングを楽しんだかを参加者とともに推理しました。

最後に、クリスマスも近いということで、小鳥の声で構成された「ジングルベル」を聴かせていただきました。
「野鳥とクラシック音楽」第2弾は3月27日に開催する予定です。次回はメシアンの『鳥のカタログ』を採り上げます。ご期待ください。    室内例会「バーダーズ・カフェ」2015年12月20日 K.S wrote

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